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スポーツ障害とスポーツ外傷の違いとは? ケガの正しい理解と予防法

2025年10月9日


部活動やスポーツクラブ、または趣味でスポーツに携わっている方にとって、ケガは付き物です。


実は、スポーツによるケガには「スポーツ障害」と「スポーツ外傷」の2種類があり、種類ごとに適した治療や予防方法も存在します。


それぞれの違いを理解しておくことでケガの予防ができるほか、万が一のときにも速やかに対処できるでしょう。


この記事では、スポーツ障害とスポーツ外傷の違いや、スポーツによるケガを予防する方法を解説します。


■スポーツ障害とスポーツ外傷の違い

スポーツで生じるケガには、大きく分けて「スポーツ障害」と「スポーツ外傷」の2種類があります。

それぞれの特徴を理解しておくことで、不調やケガへ速やかに対処できるようになるでしょう。


ここでは、それぞれの特徴を詳しく解説していきます。

スポーツ障害

スポーツ障害とは、長期間スポーツをしていくうちに溜まった疲労やダメージが原因となり生じる、慢性的な不調やケガのことです。


スポーツによって体に負荷がかかり続けたり、運動に体がついていかなかったりして、筋肉や関節などの組織に痛みや不調が出現している状態を指します。


スポーツ障害は、主に以下のような要因で引き起こされます。


  • 体のケアが足りていない
  • 体の使い方に問題がある
  • もともとの骨格の問題
  • 練習量が多すぎる
  • 練習内容に問題がある
  • 用具や場所に問題がある

環境や練習内容に問題を抱えたまま長期的にスポーツをしていくと、体に負荷がかかり、スポーツ障害が起こりやすくなります。


また、ストレッチやマッサージなどのケアが足りていない場合も、疲労やダメージが蓄積し、不調をきたしやすいです。


さらに、スポーツ障害には痛みを我慢しながら運動できてしまうものも多く、無理をし続けて悪化するケースも見られます。

スポーツ外傷

スポーツ外傷とは、強い衝撃や負荷が急激に加わることで起こる、急性のケガを指します。

急激に衝撃や負荷が加わったことで、関節や筋肉の腫れや赤み、強い痛み、変色などを伴う場合があります。


スポーツ外傷では、骨折や組織の損傷・断裂など、運動を継続するのが困難になるケガが多いです。


そのため、治療もスポーツ障害より緊急を要するケースが多く、予防も難しい特徴があります。

■スポーツ障害とスポーツ外傷の主な疾患

スポーツ障害とスポーツ外傷の主な疾患には、以下のようなものがあります。


スポーツ障害 スポーツ外傷
  • 野球肩
  • 野球肘
  • テニス肘
  • ゴルフ肘
  • 疲労骨折
  • 腰椎分離症
  • 足底腱膜炎
  • オスグッド病
  • ジャンパー膝
  • アキレス腱炎
  • シンスプリント
  • 捻挫
  • 打撲
  • 骨折
  • 突き指
  • 肉離れ
  • 関節の脱臼
  • 半月板損傷
  • 靭帯損傷・断裂
  • アキレス腱断裂
  • 擦り傷や切り傷

これらは一例であり、ほかにもさまざまなケガや不調がスポーツによって引き起こされます。スポーツに携わる以上、すべてを予防することは難しいです。

■ケガや障害が起こりやすいスポーツ

一例として、スポーツ障害やスポーツ外傷が起こりやすい種目と、種目ごとによく見られるケガを紹介します。


野球 野球肩、野球肘、手首や指の骨折など
陸上 野球肩、野球肘、手首や指の骨折など
テニス テニス肘、腱鞘炎、シンスプリントなど
サッカー 捻挫、靭帯損傷、骨折など
バレーボール 突き指、捻挫、打撲、ジャンパー膝など
バスケットボール シンスプリント、ジャンパー膝、骨折、靭帯損傷など

どのスポーツでもケガをする可能性はありますが、種目の特性によって生じるスポーツ障害・スポーツ外傷の種類は異なります。

■スポーツ障害やスポーツ外傷の予防方法

スポーツ障害やスポーツ外傷は、起きてから治療するよりも、発生を予防するのが重要です。


スポーツ障害やスポーツ外傷は、一度起こってしまうと、万全の状態まで回復するのに時間がかかるケースもあります。そのため、日頃から体の調子を整え、ケガや不調が起こらないよう予防することが大切です。


スポーツ障害やスポーツ外傷を予防するポイントは、以下のようなものがあります。


  • 準備体操やケアを入念に行う
  • 筋力を鍛える
  • 筋肉や関節の柔軟性を高める
  • 定期的に検査やケアを受ける

スポーツ障害やスポーツ外傷は、体に疲労やダメージが積み重なっていると起こりやすくなります。

体のコンディションを整え、ハードな練習や試合に耐えられるコンディション作りに気を付けましょう。


特に成長期の頃は、体が未発達なこともあり、疲労やダメージが溜まりやすくなります。

また、正しい運動のフォームが定着していなかったり、無理をして動きすぎてしまったりなど、体に負荷をかける方も少なくありません。


不調や違和感を感じた場合や、未然にケガを防ぎたい場合は、整形外科で検査やリハビリを受けておくのも予防手段の1つです。

■スポーツ障害やスポーツ外傷は専門の整形外科で治療するのがおすすめ

スポーツ障害やスポーツ外傷は、スポーツに特化した整形外科を受診することで、より専門的な検査や治療、発症や再発を予防するアドバイスが受けられます。


スポーツ整形外科では、各種スポーツの動き、起こりうるケガなどを熟知した医師や医療スタッフが常駐しているため、一般的な整形外科よりも専門性の高いサポートを受けられる可能性があります。


また、ケガや不調の治療だけでなく、パフォーマンスを向上させるためのトレーニングや、効率のよい体の動かし方のアドバイスも受けられます。


スポーツによる痛みが生じている方や、コンディションを万全に整えたい方は、スポーツ整形外科の受診も検討してみてください。

■スポーツ障害とスポーツ外傷の違いを理解してケガを予防しよう

スポーツ障害とスポーツ外傷は、どちらも運動中に起こる不調やケガを指しますが、過程や発生時の状態が異なります。

自分が携わっているスポーツで、どのようなケガや不調が出現しやすく、予防するにはどんなことに気を付ければよいかを理解しておくのが大切です。


万が一スポーツでケガをしてしまった場合や、スポーツ障害やスポーツ外傷を予防したい場合は「スポーツ整形外科」を受診するのも手段の1つです。


『わたなべ整形外科運動器クリニック』はスポーツ障害やスポーツ外傷の治療とサポート、運動のパフォーマンス向上をお手伝いしています。


スポーツで不調を感じている方、今よりももっと運動のパフォーマンスを上げたい方は、ぜひ当院へご相談ください。


わたなべ整形外科 運動器クリニック
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