
「痛み止めや湿布で痛みが治らない…」
「一度治まっても、すぐに再発してしまう…」
このような悩みを抱えている方は、整形外科で受けられる「運動療法」が有効かもしれません。
この記事では、整形外科で受けられる運動療法の内容を詳しく解説します。
運動療法が有効となるケースについても触れますので、最後までご覧ください。
目次
■整形外科で行う「運動療法」とは?
運動療法とは、整形外科で受けられる「リハビリテーション」の一種です。
患者さま自身が身体を動かし、筋力トレーニングや関節の運動、日常生活に必要な動きの練習などを行います。
身体の痛みは、筋肉や関節のこわばり、筋力不足などから生じるケースも少なくありません。
薬やその他の治療法で痛みが改善しなかった場合は、運動療法を行うことで痛みの原因となる部分を改善し、再発しにくい体づくりが期待できます。
■整形外科で受けられる運動療法の内容
整形外科で行う運動療法の内容は以下の通りです。
- 筋力トレーニング
- 関節可動域訓練
- ストレッチ
- 姿勢の改善
- 動作訓練
- 有酸素運動
それぞれ見ていきましょう。
筋力トレーニング
筋力不足などで痛みが生じている場合、トレーニングを行うことで解決できるケースがあります。
日常生活やスポーツ、仕事などの動きに耐えられる筋力がない場合、筋肉痛や疲労から痛みが生じる場合があります。
トレーニングを行い、スポーツや仕事の強度に耐えられるようになれば、慢性的な痛みの改善に繋がるでしょう。また、整形外科では、効果的に筋力トレーニングを行うための機器も用意されている場合もあります。
当院では、以下のような専門機器を揃えており、効率よくトレーニングを行うことが可能です。
- 初動パワートレーニング機器
- 大腿四頭筋筋力測定機器
- 三次元振動マシン(パワープレート)
上記の機器に興味のある方は、ぜひ当院でのリハビリテーションをご検討ください。
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関節可動域訓練
関節可動域訓練は、硬くなり動きの悪くなった関節を動かす訓練です。
特に骨折や靭帯損傷など、一定期間関節を固定して治療した後は、関節の動きに伴い痛みを感じる場合があります。
自分で関節を動かしたり、理学療法士から動かしてもらったりすることで、少しずつ動きが改善し、痛みも少なくなるでしょう。
ストレッチ
ストレッチも運動療法の一種です。
筋肉の柔軟性が低下していると、身体を動かしたときに痛みを感じる場合があります。
ストレッチで筋肉のこわばりを解消することで、動きに伴う痛みの改善を目指すことができます。
姿勢の改善
不良な姿勢が原因で痛みが出ている場合、正しい姿勢を身に付ける練習を行います。
猫背や巻き肩、ストレートネックなど、痛みの原因となる不良姿勢はさまざまあります。正しい姿勢を身に付け、慢性的な腰痛や肩こりなどの痛みの改善につなげます。
動作訓練
動作訓練では、日常生活や仕事で使う動き、スポーツのフォームなどを確認し、負担の少ない動かし方を身に付けます。
歩き方や身体の使い方に問題があるために、筋肉や関節へ負担がかかって痛みが出ているケースもあります。
効率的な動きの練習や、ケガをしにくい運動のフォームの練習を行うことで、痛みをスムーズに解消できる場合もあります。
有酸素運動
有酸素運動も、慢性的な痛みの改善方法の1つです。
痛みの原因の1つに、運動不足や筋肉のこわばりによる「血行不良」があります。
有酸素運動を行うと、筋肉への血流が促されるため、慢性的な痛みを改善できる場合があるのです。
有酸素運動は、ウォーキングやジョギング、水泳など、リハビリテーション以外の時間に行えるものも多くあります。ただし、痛みの状態によっては安静が必要な時期もあるため、医師や理学療法士の指導のもとで行いましょう。
また、整形外科の中には、より気軽に有酸素運動を行えるよう「エアロバイク」などを揃えている施設も多いです。
■運動療法が適応となるケガ・病気
運動療法を行うことで痛みの改善が期待できるケガや病気には、以下のようなものがあります。
【慢性的な痛み】
- 慢性腰痛
- 四十肩/五十肩
- 腱鞘炎
- こむら返り
- 変形性膝関節症 など
【スポーツ障害・スポーツ外傷】
- アキレス腱炎
- 野球肩
- テニス肘
- 腰椎分離症/すべり症
- オスグッド・シュラッター病
- 骨折や脱臼(固定後の機能回復)
- 靭帯損傷(術後や炎症が落ち着いた後)
- 肉離れ(回復期のリハビリ) など
運動療法は幅広いケガや病気の治療に適応できる治療法です。
自分の痛みが運動療法に適応しているか気になる場合は、整形外科で相談しましょう。
■ケガや痛みを治療するなら整形外科で「運動療法」を受けてみよう
長引く痛みや、再発を繰り返している痛みには、運動療法が効果を示す場合があります。
薬や他の治療で効果が見られなかった方や、痛みの根本的な治療を希望する方は、整形外科で運動療法を受けるのも検討してみてください。
『わたなべ整形外科運動器クリニック』では、運動療法をはじめとする、さまざまな痛みの治療をご提供しています。身体の痛みが治らず悩んでいる方は、ぜひお気軽に当院へご相談ください。


