
体内の詳細な情報が得られる「MRI検査」は、整形外科分野でも重要な検査方法の1つです。
レントゲン検査やCT、超音波などではわからない情報も、MRI検査を行うことで調べられます。
この記事では、整形外科で使用されるMRI検査について、メリットや注意点を解説します。
MRI検査を受けられる場所も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
■MRI検査とは
MRI検査は、強力な磁石と電波によって発生した磁場を利用し、体内の細かい部分まで調べられる精密検査です。
ラジオなどで使用されている電磁波を利用して、身体の内部の情報を細かく輪切りにしてデータ化します。
一般的なMRI検査では、筒状の機械に身体を入れ、縦・横・斜めさまざまな方向から電波を当てて検査します。
MRIは、視診や触診、レントゲン検査などでは分からない情報を確認できるため、ケガや病気の発見に重宝する検査方法です。
特に整形外科では、深い位置にある筋肉や靭帯、骨や関節などの異常を正確に診断する必要があるため、MRI検査は重要な役割を果たします。
■MRI検査を受けるメリット
MRI検査を受けるメリットは以下の通りです。
・体内の状況を詳しく調べられる
・被ばくする心配がない
メリットについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。
体内の状況を詳しく調べられる
MRI検査は、ほかの検査と比較し、体内の状況をより詳しく検査することが可能です。
一般的に、整形外科で体内を検査する場合は「レントゲン検査」や「超音波検査」が使用されます。
しかし、これらの検査は体内の情報を平面的にしか映し出せず、また、情報が少ない・分かりにくい場合もあります。
一方、MRI検査では、体内の状況を非常に細かく検査できるうえ、立体的にも映し出せます。これにより、骨や靭帯など、身体の外側からでは分からない組織の状態を正確に把握でき、診断や治療プランの選択に大きく役立つのです。
被ばくする心配がない
MRI検査は「磁気」を使用する検査方法であるため、レントゲンやCTのように被ばくするリスクがありません。
レントゲンやCTも現代の技術ではほとんど被ばくするリスクはなく、安全性が高いです。それでも心配になる方もいるかもしれませんが、MRI検査であれば被ばくの心配がないため、より安心して検査を受けられるのです。
■MRI検査の注意点
MRI検査は優れた検査方法の1つですが、いくつか注意点もあります。
・狭い空間に長時間いなければならない
・検査中の大きな音を我慢しなければならない
・ペースメーカーなどの電子機器が埋め込まれていると検査できない
一般的なMRI検査は、狭い筒の中に身体ごと入り、検査が終わるまで仰向けで待機することになります。
検査する箇所にもよりますが、1回の検査には15~60分ほどかかるため、閉所恐怖症の方やじっとしているのが苦手な人はつらいと感じるかもしれません。
また、検査中の大きな音を我慢しなければならない点にも注意が必要です。
MRI検査は、機械の動作中に大きな音が鳴るため、音が不快だと感じる場合もあります。
検査中は音楽の鳴るヘッドホンや耳栓を使用し、不快感を減らすよう工夫するケースもあります。
さらに、磁気を使用するために、体内にペースメーカーなどの電子機器を埋め込んでいる方は検査を受けられません。強い磁気によって電子機器が故障し、正常に働かなくなってしまうためです。このような場合は、MRI検査以外の方法を使用し、できる限り正確に体内を調べます。
■MRI検査はどこで受けられる?
MRI検査は大きい病院でしか受けられないイメージがあるかもしれませんが、整形外科でも機器を設置している場合があります。
大きな病院と同じ規格のMRI機器を設置している整形外科では、ケガや病気の正確な診断を受けることが可能です。
当院『わたなべ整形外科運動器クリニック』では、大学病院など、規模の大きな医療機関と同じ規格のMRI機器を設置しています。
オープン型MRIは閉所が苦手な方に適していますが、当院でも設置しているMRIはより詳細な画像診断が可能です。
また、検査のためだけに大きな病院へ紹介する必要がないため、スムーズにMRI検査を受けていただけます。
当院のMRIについては『こちら』をご覧ください。
■整形外科でのMRI検査を希望する方は当院へご相談ください
整形外科疾患では、MRI検査の情報が必要とされるシーンが少なくありません。
規模の大きな医療機関に行かずとも、整形外科でMRI検査を受けられれば、ケガや病気の発見が、よりスムーズになるでしょう。
整形外科でのMRI検査に興味のある方は、ぜひお気軽に『わたなべ整形外科運動器クリニック』へご相談ください。


