
五十肩や四十肩がなかなか治らず、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
肩のこりや炎症は、そのまま放置で治るケースもありますが、逆に症状が悪化するケースもあるのです。
治療に関する正しい知識を身に付け、必要だと判断したら、早めに病院へ行けるようにしましょう。
この記事では、五十肩や四十肩が自然に治るかについて解説します。
放置した場合に症状が悪化する理由にも触れますので、ぜひご覧ください。
目次
■五十肩や四十肩は自然に治らない?
五十肩や四十肩は、自然に治るケースと、放置して悪化するケースがあります。
炎症が軽度の場合は自然治癒することも少なくありませんが、症状が重度になり痛みが強くなると、長期間腕を動かせなくなる可能性もあります。
痛みや腕の動きの制限が強い場合は、早めに受診の判断をしましょう。
五十肩や四十肩の詳しい症状や原因については「【セルフチェック】四十肩・五十肩の違いとは 腕や首、肩甲骨の痛みから見る原因と症状」の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
■五十肩・四十肩の自然治癒に必要な期間
五十肩や四十肩の自然治癒にかかる期間には個人差がありますが、おおよそ1~3年の経過を経て症状が和らぐケースが多いです。
単なる肩こりや軽い炎症であれば数日~数週間で改善することもありますが、典型的な五十肩の経過をたどる場合は年単位の時間がかかることもあります。
肩に痛みや動かしにくさが出てきたら、早めに受診して状態をみてもらうと、今後の対応がしやすくなります。
■五十肩・四十肩を放置すると悪化する理由
そもそも五十肩や四十肩は、正式には「肩関節周囲炎」と呼ばれる、肩の炎症です。
関節に関わる組織が炎症を起こしているため、放置したり、痛みを我慢して動かし続けたりすると、痛みが悪化してしまう場合もあります。
また、病院に行かずに痛みが引くのを待っている間、肩を動かさなくなることで、かえって症状が悪化してしまうこともあります。
痛みを出さないよう、肩関節の動きを最小限に抑えてしまうことで、筋肉のこわばりや関節内の組織の癒着(へばりつくこと)が起こってしまいます。
その結果、関節を動かせなくなる拘縮(こうしゅく)が起こり、治療に長い時間が必要となってしまうのです。
いずれの場合も、整形外科における早期の治療やリハビリによって、痛みや関節の拘縮を緩和できる可能性があります。炎症の悪化や拘縮を防ぎたい方は、「そのうち治る」と放置せず、肩の痛みや違和感の検査を早めに受けることが大切です。
■五十肩・四十肩で病院を受診する判断基準
五十肩や四十肩で以下の症状がある場合、早めに病院を受診しましょう。
- 夜間に肩の痛みで目が覚める
- 朝起きてすぐ肩へ痛みが出現する
- 痛みが2週間以上続いている
夜間に肩が痛んで眠れない、または朝起きてすぐに痛みが出現するのは、強い炎症症状のサインの可能性が高いです。
この時期に無理をして腕を動かそうとしたり、重いものを持とうとしたりすると、関節内の炎症が悪化してしまう恐れがあります。夜間・早朝の痛みが出た場合は自然治癒を待たず、早めに病院を受診しましょう。
また、2週間以上痛みが続く場合や、徐々に痛みが悪化する様子が見られる場合、放置すると関節が固まってしまう可能性があります。
「我慢すれば腕を動かせるから」と受診を渋ったために、関節が拘縮してしまう方も少なくありません。
自然治癒と受診の判断をする場合は2週間を目安にするか、早期から医師の意見を聞くようにしましょう。
■五十肩・四十肩の早期回復のポイント
五十肩や四十肩を早期に改善するためには、以下のポイントを押さえることが大切です。
- 痛みが強いときは無理に動かさない
- 重いものは持たないようにする
- 肩に負担の少ない姿勢と動かし方を心掛ける
- 適度にストレッチやマッサージを行う
夜間や早朝に強い痛みが出現しているときは、無理に肩を動かさないようにすることが大切です。重いものを持たないようにし、できるだけ関節への負担を減らすよう心掛けてください。
また、いわゆる猫背や巻き肩などの姿勢は肩の筋肉のこわばりを招くため、なるべく正しい姿勢を心掛けましょう。
さらに、腕や肩の筋肉に軽いマッサージやストレッチを行うことも重要です。
適切な方法や強度が分からない場合は、整形外科のリハビリでアドバイスを受けられます。
■五十肩や四十肩は早めに整形外科で検査を受けましょう
五十肩や四十肩は、放置すると悪化してしまい、治療に長い時間が必要となる場合があります。
悪化を防ぎ、日常生活や仕事へ支障が出ないようにするためにも、痛みや違和感を感じたら早めに整形外科で相談してください。
『わたなべ整形外科運動器クリニック』では、五十肩や四十肩の検査と治療、再発予防のためのサポートもご提供しています。
肩の痛みや違和感を感じている場合は、ぜひお早めに当院へご相談ください。


